山 行 報 告
2012/7/30  谷川・一ノ倉沢南稜          メンバ:駒崎、加藤、新村  記録:新村 




【コースタイム】

ロープウェイ駐車場6:10…一ノ倉沢出合7:00…南稜テラス9:00…垂直のフェース手前11:00…南稜テラス13:00…一ノ倉沢出合14:50…駐車場15:30



【記 録】

 念願の一ノ倉沢に初挑戦。雪渓がほとんど残っていて、滝を巻くことなくテールリッジに取り付けた。暑いので途中で一休み。谷川小唄に出てくる南稜テラスで一休み。

 駒崎さんリードでいざ南稜へ。2ピッチ目のチムニーは、駒崎さんに登り方を教えてもらい、なんとか通過。駒崎さんが5ピッチ目を登っているあたりから雲行きが怪しくなり、フォローの二人が登っている途中でポツリポツリと雨が降り始める。

 駒崎さんが「来るぞ」と言った通り、直後に大雨が降り注ぐ。一気に全身びしょぬれで寒い。終了点まであと1ピッチだが、ここからが核心。目の前の垂壁はぬれていてつるっとしているように見える。私には登れる気がしなかった。駒崎さんの判断で下降を開始。

 すぐに懸垂準備にとりかかるが、雨だけでなく雷も聞こえてきた。駒崎さんが懸垂で下りた後を追う。雷鳴が轟く。恐いけれど隠れるところはないので、確実に下りることだけ考えた。

 1ピッチ目の懸垂が終わりロープの回収を始めたとき、駒崎さんから「ストップ」の声がかかる。先端のコブをとっていなかった。運よく、頭上1mほどの場所でコブは留まっていて、加藤さんが一歩踏み出し手を伸ばしてロープをつかんでくれた。本当に危なかったと反省。

 そこからも駒崎さんがトップで下りてくれ、南稜テラスに到着。ロープをしまい、安全地帯を目指して下りる。雨と雷は、灰色の雲とともに去り、またやってくるのを繰り返す。

 私は岩場の下りが非常に遅く、ところどころたくさん待ってもらった。クライムダウンがもっと上手くならないといけない。指導センターに下山届を出して谷川を後にする。

 初めて行った一ノ倉沢が忘れられない。盛りだくさんの一日だった。また行きたい。